2020年更新
下田の白濵神社で10月28日(水)~30日(金)に開催予定の白浜神社例大祭は神社総代の代表者のみ参列で祭典を行います
白浜神社例大祭
今年の例大祭は代表者のみで執り行うようです。
花火などの人出のある賑やかな行事は行わないようなので、用のない方は足を運ばないようにしましょう。
それにしても新型コロナウイルスはやはりすさまじいですね。このようなお祭りすらも縮小しなければならないとは、何ともはや……
今年はあらゆるお祭りが中止になっていて、頭では分かっていても見るたびに寂しくなります。
来年は一体どうなっているのでしょう?
広まらないための予防はあっても新型コロナウイルスそのものが無くなるわけでもなく、それに対抗する手段が無ければこのままの状態でやっていくしか無いのでしょうか。そう考えると気が重くなります。
一日も早く押さえ込める手段が欲しいですね。
10月28日(月)~30日(水)に下田の白濵神社で白浜神社例大祭が行われます
※2019年情報
伊豆最古の神社のお祭り
白浜神社例大祭 [開催日] 毎年10月28、29、30日
[場所] 伊豆白浜神社
伊豆最古の神社・白浜神社の例大祭。伊豆七島の神々の為に焚かれる7つのかがり火(火達祭)や、御幣流しなど、幻想的なムードを感じることができます。
火達祭というお祭りは、
当社御祭神三嶋大明神様が、南方より黒潮に乗ってこの伊豆の地に着かれ富士の大神様のお許しを受けて、この白浜に社を造り、
更に伊豆の沖合に10の島を造り、その島々にお后を置かれお子様をおつくりになられたという、当社の神話にもとづいて行われているお祭りで、
本社である白濱神社の一年に一度の大祭に当たり、その祭りの始まりを島々の后神様や御子神様達に知らせる、合図の火祭りと言われています。
現在では花火等も取り入れた賑やかな物と成っていますが、昔は火達山と言う小さな山の頂で火を焚いて行っていた様です。
火達祭は神社裏の海岸近くで祭典が行われる為、雨天又は雨天の可能性がある場合、翌日の29日同時刻に変わる場合が御座います。又晴天でも風速が15メートルを超えますと安全性の関係から花火の打ち上げが出来なくなります。
この場合も29日の同時刻となりますので、御理解と御注意下さいます様、御願い申し上げます。
例大祭とは、
白濱神社祭典中最大のお祭りです。
御祭神三嶋大明神を中心とする三嶋神族と呼ばれる三嶋大明神の后神達御子神達をお祭りする、伊豆と伊豆七島の神社を守る氏子崇敬者の、平安と繁栄を祈る祭典です。
10月29日 午前11時より祭典が始まります。
御幣流祭と言うお祭りは、
当社大祭の最後の日に、本社の祭典が無事終了した事を島々の后神様や御子神様達に知らせ、
更に三嶋大明神様のお気持ちを御幣という青竹を人の背丈ほどに切って、その先に和紙を折って付けたものにのせて、神社裏の大明神岩から島々に向けて流すというお祭りです。
昔からこの時にはオンベ西という西風が吹いて、この御幣を島に運ぶと言われています。
10月30日 神社裏海岸の大明神岩又は海岸で祭典を執り行います。雨天の場合は御殿にて祭典を行います。
御幣流祭は神社裏の海岸で祭典が行われる為、雨天又は曇りでも雨天の可能性がある場合、神社拝殿での祭典に変わる場合が御座います。又、晴天の場合でも満潮干潮の関係から本来の祭典場所である「大明神岩」での祭典が出来ず海岸での祭典となります事も、御承知下さい。
更に、年によっては満潮時をさけ「大明神岩」にて祭典を行う為、祭典時間を1時間から2時間早めたり遅くしたりする場合も御座いますので何卒御理解と御注意下さいます様、御願い申し上げます。
正確な時間は当日の午後に神社で御確認下さい
白浜神社例大祭は地元白浜にとっても大きなお祭りのようで期間中は、いつもは静かな境内には屋台が並び人々が溢れ、山車や御神輿が練り歩き、とても賑わいます。
例大祭では火達祭、三番叟、御幣流祭の3つの神事が日ごとに行われます。
その中でも特色があるのが初日の火達祭です。
神社裏で執り行われる神事で火を焚いて伊豆七島の神々に例大祭の始まりを知らせる合図なのです。
何故伊豆諸島の神様なのかといいますと、ここ白濵神社はもともとは御島またの名、三嶋大明神を奉る神社だからです。
三島にある三嶋大社はこの地から現在の地へと遷座されたと思われます。
つまりここは三嶋大社の元宮に当たる重要な地なのですね。
そしてこの地は三嶋神が初めて上陸した場所とされています。
それは何処から?
と問われれば、まさに伊豆諸島からなのです。
三嶋神とは伊豆諸島を創造した神様なのですから。
白濵神社は別名を伊古奈比咩命神社とも呼びます。
こちらの主祭神の伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)は三嶋神の后神なんですね。三嶋神が退いた地に后神が残り守る形になっています。これは三嶋神が伊豆諸島の各島に后を置いていたとういう話にも繋がります。
そのため白濵神社では伊古奈比咩命を主祭神としながらも例大祭ではまず最初に火を焚いて御島の神にこれからお祭りを行いますよ、と合図を送るのでしょう。
まさにこの神社だからこその神事なのです。
二日目には例大祭が行われて三番叟が奉納されます。
三番叟
三番叟の舞は、揉ノ段と鈴ノ段に分かれる。前半の揉ノ段は、面を付けず、足拍子を力強く踏み、軽快・活発に舞う。後半の鈴ノ段は、黒式尉を付け、鈴を振りながら、荘重かつ飄逸に舞う。
翁の舞が、天下泰平を祈るのに対し、三番叟の舞は五穀豊穣を寿ぐといわれ、足拍子に農事にかかわる地固めの、鈴ノ段では種まきを思わせる所作があり、豊作祈願の意図がうかがえる。
とWikiにあります。
こちらのお祭りでも意味合いは同じものでしょう。
かつては伊豆のあちこちで行われていたようですが、現在下田で舞われるのはここ白濵神社だけとなっているようです。
およそ300年前からの伝統のようですが、2400年の歴史のあるこの神社からするとわりと最近の風習ですねw
そして最終日の御幣流祭です。
その名通り御幣を海に流してお祭りの終わりを知らせる神事ですね。
神社の脇の浜にある鳥居のところで行われます。
オンベ西という名の西風は初めて知りました。
この時期にこの西風を捕まえると伊豆諸島付近に辿り着けるということでしょうか。大変興味深いです。
こうして書いていてもやはり面白いのは初日の火達祭ですね。
海岸で火を焚くだけで一件地味ですがが、最後には花火を上げてフィナーレです。かつては火達山で火を焚いていたものが、現在では進化して花火を打ち上げるようになりました。知らせの合図だとすればよりわかりやすいものへと変化したのだとも捉えられます。
その意味合いも考慮するととても興味深い神事ですね。
最初にも書きましたように普通の露店も並ぶお祭りなので普通にお祭り気分を味わいたい方にももちろん楽しめますよ。
白浜神社例大祭の基本情報
地図
近隣からのアクセス
135号沿い、下田プリンスホテルの隣の森になります。
通常の駐車場は神社の白浜大浜側にあります。道路に16と書かれた標識のあるところです。
当日の駐車場のことはわかりません。
神社の駐車場だけでは足りないでしょう。
お隣の漁協かプリンスホテルの駐車場などが開放されていれば良いのですが……
ない、となると周辺の有料駐車場しかなくなってしまいますね。詳しくは現地で確認願います。
公式情報
【問い合わせ】
伊豆白浜神社
〒415-0012 静岡県下田市白浜2740
電話)0558-22-1183 ファックス)0558-22-8897
外部リンク 伊古奈比咩命神社